情報ビジネス科の授業風景
情報ビジネス科の特徴

 サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させる社会Society5.0の到来を見据え、AIが発展する次世代の社会に対応できる人財の育成を目指す。1年生では、普通教科だけでなく商業に関する基礎科目をしっかりと学習する。2年生からは、応用科目の学習を通して高度な知識・技術だけでなく、自ら課題を見つけて設定し研究する、AIでは作り出せない新しい価値を見いだす力を育む時間が充実している。目指す進路として、商業・情報系の大学や専門学校、公務員、民間就職がある。昨年度は、3Dプリンタや液晶タブレット、動画像編集ができるハイスペックPC、ドローンを導入した。今年度は、コンピュータ室のPCの機種更新され、生徒が自由にデザイン出来る環境が整備された。

 

 最新技術を体験して身につくこと

 ドローンを使った映像制作や3Dプリンタ・レーザー彫刻機を使った商品開発(試作品製作)、液晶タブレットを使用した商品デザインなど様々な体験を通して情報発信力を身に付け、また、民間企業と連携した国際標準資格のLinuxの資格などの取得を目指す。これらを通して、グローバルに活躍できる、これまでの固定観念に囚われない創造的な力を身に付けることができる。

 

様々な人との関わりで身につくこと

 教育活動に賛同いただいた県内外の企業との連携企画を通して、生徒が新しい商品の開発やパッケージデザインなどをすることで、年齢の異なる他者との関わり方を学ぶだけでなく、多くのアイディアから議論を重ねお互いが納得できる答え、納得解を見つけ出す力を身に付ける。これまでの企画では、町内企業と連携してインターネット通販での町内のおすすめ商品を集めたパック販売、地元企業との共同商品開発、商品パッケージのデザインなどを行った。それらの商品は町内の商店街等で実際に販売されている。これらの活動を通して、様々な課題に対して、自身の知識や経験だけでなく様々な知識を持つ他者と協力して解決する力を身に付けることができる。

 

日本初のLPIアカデミックパートナーに認定

 令和4年3月に本校がカナダに本拠地を置く、Linux Professional Institute(LPI)から日本初の高校アカデミックパートナーに認定されました。令和4年度は、LPIのプラチナパートナーである株式会社エー・アール・シーの村山様を講師にお招きして、情報ビジネス科の生徒全員がLinuxとオープンソースの入門認定である、Linux Essentialsを学習し,ITエンジニアとしての基礎を学んでいます。

 

特色ある授業紹介

【ネットワーク活用(現:電子商取引)】

 授業では,インターネットを活用したビジネスに必要な資質・能力を育成するために,ネットワークについての知識や技術を身に付けるだけでなく,町内の商店街に出向いて市場調査などをすることで,課題を見つけ校内外の人と協力して解決する力を育てます。本校では,町内でオンラインショッピングサイトを運営する企業と協力して,平成27年の冬から生徒が商品の選定から梱包・発送までの実習を体験することでこれらの資質・能力を育成しています。

ネットワーク活用ネットワーク活用ネットワーク活用

 

【プログラミング】

 授業の一部にドローンを取り入れ,ハードウェアやソフトウェア,アルゴリズムなどについて学習します。下の写真は,ドローンを教材にハードウェアやソフトウェアについて学んだ後に,タブレットを使用してドローンをプログラムし,障害物などを避けながら目標の地点に着陸する課題に取り組んでいる様子です。課題にチームで取り組み,様々な意見やアイディアを出しながら協力してプログラミングを行います。

 授業を通してプログラミングに関する知識や技術,課題を創造的に解決する力,主体的かつ協働的に取り組む態度を養います。

ドローン実習

ドローンドローン実習

   

 

【課題研究】

 本校の課題研究では,生徒の進路希望等に応じて1年次から学んできた商業に関する知識・技術等を生かして下の2つのテーマに分かれて活動しています。

◆「南三陸町を盛り上げるには?」

 本校情報ビジネス科で,平成22年度からの取り組みで,市場調査や地域の方々との交流等を通して,個人やグループで課題を設定し,地域の方々や企業との協力の下に商品の製作・販売などこれまで様々な活動を行ってきました。授業を通して異年齢の方々との交流や調査・研究を通してコミュニケーション力や。具体的な活動内容については,南三陸モアイ化計画を御覧ください。

交流会交流会

 

◆「職業資格に関する知識・技術の習得」

  生徒が希望する職業について調べる中で,職業に就くために必要となる資格があることに気付き,職業資格の役割や意義を考えるだけでなく,職業資格に関する知識・技術などの習得に向けて共に学ぶ仲間と切磋琢磨します。授業を通して職業資格に関することを共に学ぶ仲間や教員などと探究する中でコミュニケーション力や将来にわたって学び続ける姿勢を育成します。

学習活動

情報ビジネス科で目指せる検定

【Linux Professional Institute 主催】

 ・Linux技術者認定資格

 

【日本商工会議所主催】

 ・簿記検定

 

【公益財団法人 全国商業高等学校協会主催】

 ・ビジネス計算実務検定

 ・簿記実務検定

 ・ビジネス文書実務検定

 ・情報処理検定

 ・商業経済検定

 ・ビジネスコミュニケーション検定

 

【公益財団法人 日本英語検定協会主催】

 ・実用英語技能検定

 

【公益財団法人 日本数学検定協会主催】

 ・実用数学技能検定

 

 【公益財団法人 日本漢字能力検定協会主催】

 ・日本漢字能力検定

 

【ドローン検定協会主催】

 ・無人航空従事者試験

情報ビジネス科の先輩からのメッセージ

令和4年度入学生S.R(北上中出身)

 私が志津川高校の情報ビジネス科を志望した理由は多くの資格を取得できるからです。私は将来,農業の仕事に就きたいと考えており,例えば農業ならこれから普及してくると考えられるスマート農業に備えドローンの資格を取得することができるからです。その他にも社会人になった際に最も大切な礼の仕方など基本となることを細かく教えてもらえます。勉強に不安がある場合も志翔学舎という志高生なら誰でも無料で利用でき,勉強をサポートしてもらえるところがあるので安心してください。皆さんの入学を楽しみにしています。

 

●令和4年度入学生T.N(志津川中出身

 私が志津川高校の情報ビジネス科を志望した理由は,将来の夢を叶えるために,たくさんの資格を取りたいと思ったからです。新しい学習内容に不安を感じたこともありましたが,先生方に勉強について前向きに話をしていただいたおかげで,夢に向かって頑張ろうという気持ちになれました。高校生活に不安を抱えている人もいるかも知れませんが志津川高校では毎日楽しいことがあり,明るい気持ちになれます。お互いに将来に向かって明るい気持ちで頑張っていきましょう。